当店の設備

当店では、お客さまからの様々なご要望にお応えできるよう、同業者と比べても少し珍しい機器を揃えています。一般の方には馴染みのないものばかりだと思いますが、それぞれ何のために使うものか分かりますか?
〔※写真をクリックすると説明が出ます。〕

ドライマウント機T型

ドライマウント機T型

○SMスチール製(日本製)裏打作業機
シワの付いた和紙の作品、ポスターなどプリントもの、写真、刺繍や布(熱をかけても良いもの)の作品を、スチームアイロンのように水分と熱で伸ばし、専用の裏打ち紙にに貼るための機械です。一度に600x800mmサイズまでの加工ができます。

Vacuum Press 4468H

Vacuum Press 4468H

○米国 Bien Fang社製 製裏打ち作業機
ドライマウント機T型でシワを伸ばして平滑になった作品の補強などのため、裏打ちをする機械です。水分は使わず、真空の力で加工するため、刺繍やクロスステッチの作品に威力を発揮します。コンピュータによって無段階に温度制御し、様々な裏打ち用紙に対応します。欧米ではポピュラーですが、日本国内の個人店で1100x1700mmサイズの加工ができる大型機を入れているところは非常に少ないようです。

The Fletcher-Terry

The Fletcher-Terry

○米国製 ストレート・マットカッター
額の内側にセットして作品を保護するとともに見栄えを引き締める「マット」を切るための機械です。マットを斜め45度の角度でカットして、美しい断面を持った窓をあける「マット加工」に使います。1500mmのサイズまでに対応できます。

Oval Master Cutter

Oval Master Cutter

○米国 C+H Bainbridge製 オーバル・マットカッター
The Fretcher-Terryと同様、マット加工をする機械ですが、こちらは真円や楕円に窓を抜くことができます。現代ではコンピューター制御の機械もありますが、専用の刄を研いで使うという実にアナログな機械です。ちなみに、かつてフレーマー(額装職人)の修行をしてたお店から譲り受けた年季の入ったものです。

Morso-F

Morso-F (モルソーF)

○デンマーク製 モールディング断裁機
既製の額にはないサイズやデザインのオーダー額を作る際には、通称「モールディング」と呼ばれる、様々なデザインで既にに仕上げまでしてある棒状の額縁材料(元は2~3mの長さがある)を必要な長さにカットして、それを四角く組んで作ります。この時、見栄えと強度などの理由から、モールディングの両端を斜め45°の角度でカットするために使うのがこの機械です。足踏み式で、少しずつスライスするようにモールディングをカットして行きます。

Cassese CS-910

Cassese (カセス) CS-910

○フランス製 額縁組機
Morso-Fで45°にカットした額縁材料(モールディング)を、額縁の形に組み上げる機械です。材料の両端を45°の角度にカットのは、正方形や長方形の額縁の場合に、切断面を合わせた時にちょうど90°にするためです。切断面に接着剤を付けると共に、Cassese CS-910ででL字型の専用針(アグラフェス)を打ち込んで、そのあと接着剤が乾くまでしっかりと固定しておきます。

BG6000

BG6000

○米国 C+H Bainbridge社製 ボードカッター
BG6000は1500mmサイズまでのボードをカットする機械です。ベニヤ板でもカットする性能がありますが、当店ではもっぱらダンボールのカットに使っています。変形や汚損、打痕などが発生しないよう、ダンボールは幅の広い大きな棚に平置きでキレイに保管しています。当店のちょっとしたこだわりのひとつです。